南アフリカの観光について知ってみよう
南アフリカはこんなところです
南アフリカはアフリカ大陸の南端に位置しヨーロッパのスペインとフランスを足した広さです。ケープ・アグラス (Cape Agulhas) ではインド洋と大西洋が初めて出会う世界的にも大変貴重な観光地です。
気候は常に太陽が降り注ぎますが寒暖差があります。また、美しいビーチ、雄大な山脈、洗練された都市、昔ながらのアフリカ伝統を伝える村、歴史的な遺産、渓谷、そして何より世界でも有数の野生動物の宝庫です。数百種もの野鳥、大小様々な半砂漠地帯、広がる大地、魅力あふれる多様性の発見が尽きない観光の宝箱です。
南アフリカの歴史
大昔20万年ほど前に、南アフリカ最初の民族はサン族でした、その後南部で北の牧畜民族のコイ族に出会い、コイサン族として知られるようになりました。1652年にオランダが最初に統治しその後、イギリス、フランスなどに統治されました。
1800年代後半には金、ダイヤモンド、プラチナが発見されゴールドラッシュなどが湧き起こります。20世紀以降は南アフリカ戦争、第一次と第二次世界大戦、そして49年にわたるアパルトヘイト(南アフリカ共和国における白人と非白人の諸関係を規定する人種隔離政策)へと続きます。1991年アパルトヘイトの基幹となっていた人種登録法・集団地域法・現住民土地法という三つの法律が廃止され、アパルトヘイトはすべて廃止された。
1994年、新しい南アフリカ大統領、ネルソン・マンデラにより
南アフリカの季節と気候
南半球にある南アフリカは日本と季節が逆です、ピークは夏の(12月から3月)、ローシーズンは冬の(6月~8月)、ショルダーシーズンは春(9~11月)と秋の(4~5月)です。ローシーズンとショルダーシーズンにはお値打ちに旅行をお楽しみいただけます。
- 春: 9月~11月
- 夏: 12月~3月
- 秋: 4月~5月
- 冬: 6月~8月
日中の平均気温は夏が最低15℃~最高28℃、冬は19℃~23℃です。
・ケープタウンの冬(6月~8月)は、雨が多く風が強い日が多いです。
・冬(6月~8月)のビーチ観光地であるダーバンやクワズール=ナタール州の沿岸地域は天気も良く、平均気温も26℃前後で過ごしやすいです。
・ムプマランガ州とリンポポ州の冬は乾燥しており夜は寒くなりますが、日中は暖かく、植物の丈が低く、野生動物観察には完璧な時期です。
南アフリカの治安について
当たり前のことですが日本とは違い治安はあまり良いとは言えません。。ホテル滞在中は貴重品はセーフティーボックスに入れておく、高価なカバンや時計、宝飾類を身に付けない、各都市では安全なエリアのみで行動する、レンタカーでは必ず鍵をかけ、窓は閉めておくことです。現地ガイドやホテルのスタッフがに必ず地元事情を確認して行動してください。
南アフリカに行くべき7つの理由
- 野生動物: クルーガー国立公園をはじめ多くのサファリがあり世界でも有数の動物保護区、BIG5にも会える。
- 美しい絶景: クルーガー国立公園、 ケープポイント自然保護区(喜望峰)、テーブルマウンテン、 キャンプス ベイ ビーチ、 ボルダーズ・ビーチ、カーステンボッシュ国立植物園、ロベン島、ライオンズ ヘッド、ライオンパーク、カンゴー鍾乳洞など山々、海岸線、砂漠地帯、サバンナ、湖、滝、ブッシュなど多彩な景色も魅力。
- ビーチ: ケープタウン、ポート・エリザベス、ダーバンには今でも未開の最高峰のビーチが点在
- 親しみやすさ: 別名「虹の国」と呼ばれる多民族国家で様々な文化と伝統からくるフレンドリーな国民性
- 気候・天候: 一年中太陽がほほ笑む快適な気候で暑すぎず寒すぎず過ごしやすい
- アクティビティ: サファリ、バンジージャンプ、クジラ・ウォッチング、シャーク・ケージ・ダイビング、ハイキング、乗馬、スノーケリング、スキューバダイビングなど多くの選択肢からチョイス
- 宿泊施設: 最高級のサファリロッジから都市部の優雅なラグジュアリーホテルまでゲストの要望に応えられる
- 美味しいワイン: 西ケープ州から北ケープ州まで300年以上にわたり最高峰のワインを生産しています。ポートワインとブランデー・ルートも人気です
現地情報
携帯&Wifi
携帯電話のプロバイダー何社かあります。到着時に空港でプリペイドのSIMカードエアタイム (プリペイド通話料金) は、売店やモールなど、南アフリカ中のほぼどこでも購入できます。遠隔地を除く、広範地域をカバーしています。
お金に関して
・南アフリカの通貨はRAND(ランド)です。 1RAND=8.22円 (2022/111/11時点)
・主要クレジットカードが国内でご利用いただけます。但し小さな村や遠隔地では現金を用意しましょう
・チップ:10%から15%程度
健康と安全
南アフリカはメディカル・ケアと医療サービスは最先端の設備と技術があります
マラリア:
・ムプマランガ州、リンポポ州、そしてクワズール=ナタール州北部の野生動物観察地域では一年中流行しています。蚊が多い夜間には長ズボン、長袖のシャツ、靴と靴下を身に付け、適切な虫除けのスプレーをご準備ください。
・ノースウエスト州のマディクウェやピーランズバーグ、リンポポ州のウォーターバーグ、東ケープ州、西ケープ州、北ケープ州のプライベート・ゲームリザーブなどのマラリアの心配の無いゲームリザーブを選んでいただくこともできます。お子様(6歳以)と旅行される場合にはご留意ください。
飲料水:
世界最高クラスの浄水設備があり水道水も安全にお飲みいただけます。
南アフリカの9つの州を探求する
①リンポポ州
南アフリカ最北の州でリンポポリバーから由来する、モザンビーク、ボツワナ、ジンバブウェとの3国境を接する。世界遺産のマプングブエは13世紀に栄えた南アフリカ最初の王国の首都。長い間あまり注目されていない州で現在はクルーガー国立公園の北側の入り口として、大型の野生動物や鳥類の観察、未開のブッシュが広がる景色が満喫できます。
マラリアの心配なく大型野生動物BIG5の観察で人気のザ・ウォーターバーグ、五つの川が交わるマラケレ国立公園やプライベートのウェルゲウォンデン・ゲームリザーブ、そして有名なラパララ・ウィルダーネスもあります。マプングブエ国立公園、ヴェムベ生物圏保護区のソウトパンスバーグは猛禽類や小型動物が生息、マカパンスガット渓谷は古代洞窟が多数あり、動植物の化石や330万年前の人類の化石も発見されています。モジャジ・サイカド・リザーブは巨大ソテツ類が生息する保護区です、アフリカン・アイボリー・ルートは象牙ハンターと金のトレーダーたちの伝説的なルーとなどの観光地が点在する。
彫刻士と芸術家の織りなす秘密なビーズ細工、ヴェンダ地域のフンドゥジ湖と、原生林の神聖で特別場所として崇められ、モジャジ族には雨の女王が存在し、川と湖は水の精と聖なるパイソンの住み家だと古くから信仰があります。ソウトパンズバーグ山脈北側は亜熱帯気候で、マカダミアナッツとアボカドが生産が盛んです。
主要都市
・ポロクワネ:
州都で行政・農業の中核都市
・ベラ・ベラ:
天然温泉がありウォームバスとしてヘルス&ウェルネスで有名。
・ムシナ:
サンド・リバーとリンポポ・リバーが出会い、ジンバブウェとの国境の街。狩猟用のファームとダイアモンド鉱山が有名。
・ハエナーツバーグ
魅力的なアートとクラフトの村。マゴエバスクルーフの森林と渓谷の起点。
・モディモール:
水鳥愛好家のバードウォッチングのメッカとして世界的に有名なニルスフレイ・ウェットランドとウォーターバーグ生物圏保護区に挟まれた町。
国立公園
・クルガー国立公園:
ビック5に遭遇する確率が一番高いです。
・マラケレ国立公園:
貴重なクロサイの一種 (ディセロス・ビコルニス・マイナー) を見れる可能性がある唯一の場所です。
・マプングブエ国立公園:
ゴールデン・オブジェクトは、最も重要な考古学的な遺跡があり、数多くの野生動物と鳥類の観察ができる。
②ハウテン州
最北部にあるハウテン州はアパルトヘイト博物館、人類のゆりかご世界遺産 (遺跡)、ソウェト、マガリースバーグ山脈、コンスティトゥーション・ヒル (憲法の丘)、ゴールド・リーフ・シティ・テーマパーク、ディノケン・ゲームリザーブなどの観光地がある都会的でカジノ、ホテル、バー、大型ショッピングモールが揃うエンターテイメントシティです。
主要都市
・ヨハネスブルグ:
人口1000万人、1886年に金鉱が発見された町で活気あふれる大都市
・ソウエト:
サウス・ウエスタン・タウンシップが正式名称で1900年代初頭にアフリカ系人種がアパルトヘイト政府により共住させられた集合地
・プレトリア:
国の行政首都で大統領執務事務所がある。
・フェリーニギング
南アフリカ戦争の終戦条約署名地で現在は産業の中心地
・ケンプトン・パーク
アフリカ最大のORタンボ国際空港 (ヨハネスブルグ国際空港)がある
南アフリカにある9州の中で最も小差が人口密度が高く最も成長しているヨハネスブルグを擁する州で都会とディノケン・ゲームリザーブ、プレトリア国立植物園、マガリースバーグ山脈などの大自然が共存しています。
ヨハネスブルグ近郊ではウォルター・シスル国立植物園ではハイキングや美しい滝やコジロイヌワシを観察できます。ライノー&ライオン自然保護区では貴重なホワイトライオンを含む様々な生態系を探検いただけます。サイカーボスランド自然保護区は鳥類とスティーンボック、クドゥ、エランドなどのアンテロープ類が多く生息しています。プレトリア周辺にはザ・ファウンテンズ、グルーンクルーフ、リートフレイワンダーブームなどの自然保護区があります。ビッグファイブを観察したい場合は是非ディノケン・ゲームリザーブへお出かけください、ライオン、カバ、ワニに数百種もの鳥類が生息する自然豊かな保護区です。
③ムプマランガ州
リンポポ州とムプマランガ州に広がるクルーガー国立公園でお馴染みの子の州はスワジ語とズール語で「太陽が昇る地」と呼ばれる。ビッグファイブ (ライオン、ゾウ、ヒョウ、サイ、ケープバッファロー)と140種類以上の動物、150種類以上の鳥が生息する一大サファリです。公園の西側にあるサビサンドは南アフリカで最も有名なプライベート・ゲームリザーブです。世界的に有名なマラマラ、サビサビ、そしでロンドロジなど豪華で贅沢な多くのロッジがあります。世界一ヒョウの生息密度が高いエリアでもあります。
世界で三大峡谷のブライデ・リバー・キャニオン、バークス・ラック・ポットホールズ、そしてスリー・ロンダベルズなどの名所があるパノラマ・ルートは車で簡単にアクセスでき、最高のハイキング・ルートとアドベンチャーの拠点です。
スドワラ・ケーブはヨハネスブルグからクルーガー国立公園に向かう途中で、ムボンベラの35キロメートルほど手前にある洞窟は、世界最古で約2億4千万年前の洞窟です。
主要都市
・ムボンベラ:
州都で1890年代に金の採掘者、農業、商業で栄え、隣国スワジランドやモザンビークのショッピング客が多い。
・バーバートン
1880年代のゴールド・ラッシュ時代にできた街で現在も稼働している金鉱山があり、文化遺産ウォーク、アドベンチャー・アクティビティが盛ん。
・ヘイジービュー:
山の霧の小さな町、ロープウェイと、エレファント・サンクチャリーがある。
・サビー:
パノラマ・ルートの中心で世界最大のユーカリの人口森林に囲まれ林業が栄えている。
・ピルグリムズ・レスト:
1870年代のゴールド・ラッシュの中心地で当時の建物も現存する。
④ノースウエスト州
多くのプラチナ鉱山があることから「プラチナプロビンス」と言われています。ピーランズバーグ・ゲームリザーブとマディクウェ・ゲームリザーブの極上の野生動物観光地にフレデフォート・ドームとタウング化石遺跡の2つの世界遺産があり、そしてサン・シティ・ゲーミング&エンターテイメント・リゾートがあります。
熱気球ツアーの体験できるピラネスバーグ国立公園では上空からビッグ5を探すことが出来ます。チーター、ワイルドドッグ、ハイエナ、ライオン、ゾウ、黒サイ、白サイ、シマウマ、キリンが観察できるマディクウェ・ゲームリザーブには高級ロッジが20軒以上あり好みに応じお選びいただけます。
サンシティはとりわけカジノが有名ですがエンターテイメントに人気ゴルフ場もあり、ピラネスバーグ国立公園に隣接するエリアでのゲームサファリもお楽しみいただけます。超豪華なパレス・オブ・ロスト・シティ、カスケイド、サン・シティ・ホテル、そしてカバナスの4つのホテルがあります。
マガリースバーグキャノピーツアーでは世界最古の山脈での2時間半かけて11カ所にプラットホームを移動するジップラインのアクティビティが人気。タウング世界の遺産は1924年に発見された250万年前の人類の子供であるタウングチャイルドの頭蓋骨の化石がのある名所です。
体長4mを超えるクロコダイルを観察できるクロコダイルケージダイビング、マガリースバーグ山脈やハートビーズポートダムの壮大な景観を一望するハーティーズ・ケーブルウェイもお勧めです。
ヨハネスブルグとプレトリアから車で約一時間でマガリースバーグ山脈南部の渓谷にあるハートビースプールト・ダムに到着します、アニマル&スネーク・パークの訪問、バルーニング、ゴルフ、ウインドサーフィン、パラセイリング、水上スキー、ジェットスキー、フェリーボート・クルーズ、釣りなどのウォータースポーツが楽しめます。
主要都市
・マヒケング:
州都で南アフリカ戦争中のマフィケングの籠城戦とボーイ・スカウト運動を設立する、ロバート・バーデン=パウエル卿で有名。
・ポチェフストルーム:
農業、大学、1850年代の歴史的建造物と北ケープ州のダイアモンド鉱山が有名。
・クラークスドープ:
ゴールドラッシュにより発展し大規模の鉱業と農業経済の中心地。
・ラステンバーグ:
マガリースバーグ山脈麓の農業と鉱業の町。
・ブリッツ:
観光名所には、アン・ファン・ダイク・チーター・センターとヴァールコップ・ダム自然保護区があります。
⑤フリーステート州
かつてオレンジ自由国として知られており、南アフリカ内の独立国家だったこの州の魅力は自然と美しい景色です。フレデフォート・ドームは世界遺産に指定されており約20億年前に衝突した隕石で直径300kmのクレーターができた跡です。岩壁でロッククライミングやアブセイル、ヴァール・リバーの急流ではスリリングな川下りに挑戦できます。
ゴールデンゲート・ハイランド国立公園にある砂岩の絶壁ブランドワグ・バットレスは公園のシンボルで、ハイキングコースの先には息をのむ絶景ドラケンスバーグ円形演技場があます。この地は南アフリカ唯一の草原公園で、乗馬やバードウォッチングに貴重なヒゲワシの巣の探索がおすすめです。
小さな芸術家の町はクラレンスはアートショップ、ギャラリーの散策、食べ歩き、バードウォッチング、サファリドライブ、そしてマス釣りなど、歴史愛好家好の方々にも楽しんでいただけるクラレンス博物館と南アフリカ戦場跡などもあります。レディーブランド地区では2億1千万年前の草食恐竜の化石が発見されるなどクラレンスとゴールデン・ゲート・ハイランズ国立公園では化石探しサファリが人気。
ベツーリ近郊は南アフリカ最大のダムであるガリープ・ダムもあり化石の宝庫とも言われています。クラレンスとフーリーズバーグ間35kmは「コスモス:秋桜ルート」と呼ばれ公開日にはサンドストーン・エステート農場を訪ねることもでき、機関車に乗ってコスモス畑の中を通ることができます。
⑥クワズール・ナタール州
3番目に小さな州で州都はピーターマリッツバーグ、美しい景観に国内で最も整備されたビーチリゾートに未開のビーチも、ズール族の村に有名なゲームリザーブもある魅力的な州です。かつては、ブラッド・リバーの戦い、イサンドルワナの戦い、ロークス・ドリフトの戦い、そして二回のアングロ・ボーア戦争の主戦場でした。
ダーバンでは北のドルフィン・コーストとエレファント・コースト、南のハイビスカス・コーストとゴルフ・コーストはサーフィンでも人気。ソドワナ・ベイは海洋保護区で世界最高のダイビングと釣りのメッカで、一年中降り注ぐ豊かな太陽の恵みを感じられる。シュシュルウェ=イムフォロジ・パークではクロサイとシロサイを観察できる貴重な体験が。
世界遺産ウカシャンバ・ドラケンスバーグパークにあるドラケンスバーグ山脈は南アフリカの中にある小さな山の王国であるレソトと国境を接しており、世界でも最も素晴らしくアクセスの良い場所にあるサン族のロック・アート (岩絵)があります。
イシマンガリソ・ウェットランド・パークは南アフリカ最初の自然世界遺産で北はコシ・ベイから南はマペラネ (セント・ルシア岬) まで約220kmに渡る未開の海岸線にあり驚愕の絶景、五つの生態系、野生動物、サンゴ礁、数百種の鳥類が生息しています。